きさらぎ賞へ出走予定の一口クラブ馬の牝系データ

2021年2月7日の中京競馬場の11R、芝2000ｍで開催される【きさらぎ賞】に出走する一口クラブ馬についてデータを調べてみました。調べたデータは牝系の3代までの近親馬のデータです。データは2021年1月31日までで対象となる馬のすべてのデータを集計しています。

今回のきさらぎ賞に出走予定の一口クラブ馬は全部で4頭です。その4頭は、アランデル（馬主：シルクレーシング、クラブ：シルクホースクラブ）、ジャンカルド（馬主：サンデーレーシング、クラブ：サンデーサラブレッドクラブ）、ディオスバリエンテ（馬主：キャロットファーム、クラブ：キャロットクラブ）、ドゥラモンド（馬主：シルクレーシング、クラブ：シルクホースクラブです。では1頭ずつ見ていきましょう。

きさらぎ賞出走予定馬のアランデル

アランデルは牡3歳です。父はハービンジャー、母はガラディナー、母父はサンデーサイレンスです。関東の大竹正博厩舎で生産はノーザンファームです。

アランデルの牝系データ（芝、ダート別）

まずは芝、ダート、障害別のデータです。出走数は芝は269走でダートは148走と60％以上が芝での出走です。着度数も勝率、連対率、複勝率すべてにおいて芝の方が勝っています。芝の勝率7.4％、連対率15.6％、複勝率25.3％とまずまずの成績ではないでしょうか。

アランデルの牝系データ（コース、場所、距離別）

2番目にコース別でのデータです。今回、前走、前々走に該当する出走数が10いずれも10走に満たないので、参考にはしずらいです。前走、前々走と比較してさほど影響無いといったところでしょうか。場所別データで見てみますと、中京で（0，1，2，7）の成績です。複勝率でみますと30％とよいのですが勝っていないところが気になります。前走の中山では（8，8，2，39）で複勝率31.6％で勝率も14％とこちらの方がやや有利に見えます。距離については2000ｍで（2，4，3，36）で複勝率20％と芝全体の成績よりも5％落ちています。距離のデータでは1600ｍから1800ｍが出走数も多く成績もいいです。今回中京の芝2000ｍということを考慮すると、強調材料ではありません。前走芙蓉S2着からの上積みデータとはいえないです。

アランデルの牝系データ（年齢別）

3番目は年齢データです。3歳では（8，4，11，76）と勝率8.1％、複勝率23.2％です。2歳は複勝率37.3％、4歳は複勝率31.3％と比較すると明らかに成績が悪いです。出走数も多く早めに勝ち上がると3歳で成績が悪くなるのはあると思いますので、ちょっと3歳で頭打ちって感じですか。ここはどちらかというと割引材料でしょうか。

アランデルの牝系データ（クラス別）

最後にクラス別の成績です。G3で（0，2，1，21）と勝率0％、複勝率12.5％です。このG3での2着1回と3着1回、G2での3着1回ですがいずれもリザーブガードが2008年から2010年にかけての成績でリザーブガード以降はすべて着外と、最近でのアランデルの牝系の重賞での成績がよくないので格としては強調材料とはいえないです。今回アランデルにはリザーブガード依頼の重賞での馬券内に期待したいところです。

きさらぎ賞出走予定馬のジャンカルド

ジャンカルドは牡3歳です。父はハービンジャー、母はクッカーニャ、母父はフジキセキです。関東の武井亮厩舎で生産はノーザンファームです。

ジャンカルドの牝系データ（芝、ダート別）

まずは芝、ダート、障害別のデータです。出走数は芝は520走でダートは356走と58％以上が芝での出走です。着度数ですが勝率、連対率、複勝率すべてにおいてほぼ互角です。芝の勝率10.8％、連対率18.8％、複勝率28.5％とまずまずの成績ではないでしょうか。

ジャンカルドの牝系データ（コース、場所、距離別）

2番目にコース別でのデータです。今回の中京芝2000ｍでのデータは（3，1，2，11）で勝率17.6％、複勝率35.3％、前走、前々走の中山芝2000ｍでのデータは（2，3，0，11）で勝率12.5％、複勝率31.3％とどちらも芝全体の成績を上回っています。データ的には中京の方が若干上回っています。場所だけのデータでも中京（5，4，7，40）で勝率8.9％、複勝率28.6％で中山は（5，6，4，40）で勝率9.1％、複勝率27.3％とほぼ互角です。また距離でのデータですが、2000ｍが（18，10，15，84）と勝率14.2％、複勝率33.9％と出走数も一番多くまた成績も一番です。牝系のデータから見ると今回の距離がベストのようです。

ジャンカルドの牝系データ（年齢別）

3番目は年齢データです。3歳では（25，18，20，126）と勝率13.2％、複勝率33.3％です。年齢が上がるにつれて成績が下降しています。3歳は芝全体の成績よりも上回っているので強調材料です。

ジャンカルドの牝系データ（クラス別）

最後にクラス別の成績です。G3で（3，4，4，26）と勝率8.1％、複勝率29.7％です。直近では2019年から2020年にかけてタイセイビジョンがG1で2着、G2を1着、G3で1着と2着となっています。格としては十分です。データ的には2000ｍはベストな距離ですので十分能力を発揮できそうです。

きさらぎ賞出走予定馬のディオスバリエンテ

ディオスバリエンテは牡3歳です。父はロードカナロア、母はディアデラノビア、母父はサンデーサイレンスです。関東の堀宣行厩舎で生産はノーザンファームです。

ディオスバリエンテの牝系データ（芝、ダート別）

まずは芝、ダート、障害別のデータです。出走数は芝は358走でダートは101走と77％以上が芝での出走です。着度数ですが勝率、連対率、複勝率すべてにおいて芝の圧勝です。芝の勝率16.5％、連対率23.5％、複勝率33.5％と非常によい成績ではないでしょうか。

ディオスバリエンテの牝系データ（コース、場所、距離別）

2番目にコース別でのデータです。今回の中京芝2000ｍでのデータは（2，0，0，2）で勝率50％、複勝率50％、前走の中山芝1800ｍでのデータは（3，3，2，5）で勝率23.1％、複勝率61.5％とどちらも芝全体の成績を上回っています。ただデータ数が少なく特に中京芝2000ｍは4走だけですので判断しずらいです。ただ中山芝1800ｍもデータ数は少ないですがかなりよい成績ですので、データ的には前走より強調できる材料とはいえないです。場所だけのデータは中京（3，0，0，13）で勝率18.8％、複勝率18.8％で中山は（6，5，4，22）で勝率16.2％、複勝率40.5％と中山の方が明らかに勝っています。また距離別は2000ｍが（21，5，8，57）と勝率23.1％、複勝率37.4％、1800ｍが（17，8，10，53）と勝率19.3％、複勝率39.8％とどちらも優秀です。これらのデータを総合すると、前走よりは若干割り引いて考えた方がよさそうです。

ディオスバリエンテの牝系データ（年齢別）

3番目は年齢データです。3歳では（24，11，16，82）と勝率18％、複勝率38.3％です。4歳まではかなりよい成績を残しています。

ディオスバリエンテの牝系データ（クラス別）

最後にクラス別の成績です。G3で（6，2，1，22）と勝率19.4％、複勝率29％です。G2も3勝していますし、G1でも3着5回と格は申し分ありません。まあディアデラノビアの子ですから。良血ですよね。データを総合すると中京競馬場ってところだけ引っかかりますが、他のデータから今回は十分に好勝負できるのではないでしょうか。

きさらぎ賞出走予定馬のドゥラモンド

ドゥラモンドは牡3歳です。父はドゥラメンテ、母はシーズインクルーデッド、母父はIncludeです。関東の手塚貴久厩舎で生産はノーザンファームです。

ドゥラモンドの牝系データ（芝、ダート別）

まずは芝、ダート、障害別のデータです。出走数は芝は82走でダートは58走と58％以上が芝での出走です。着度数ですが勝率、連対率、複勝率すべてにおいて芝の圧勝です。芝の勝率18.3％、連対率32.9％、複勝率42.7％とすばらしい成績ではないでしょうか。

ドゥラモンドの牝系データ（コース、場所、距離別）

2番目にコース別でのデータです。今回の中京芝2000ｍでのデータは（1，1，1，2）で勝率20％、複勝率60％、前走の阪神芝1600ｍでのデータは（1，0，0，3）で勝率25％、複勝率25％と中京芝2000ｍの方が成績は上回っていますが、データ量が少ないので強調材料ともいえなさそうです。芝全体の成績を上回っています。ただデータ数が少なく特に中京芝2000ｍは4走だけですので判断しずらいです。場所のデータは中京（1，2，1，4）で勝率12.5％、複勝率50％で阪神は（3，4，0，10）で勝率17.6％、複勝率41.2％とほぼ互角でしょうか。また距離別は2000ｍが（3，3，3，9）と勝率16.7％、複勝率50％、前走の1600ｍが（6，2，3，18）と勝率20.7％、複勝率37.9％とどちらも優秀です。これらのデータを総合すると、前走と同等の条件ではないでしょうか。データからは十分好走できそうです。

ドゥラモンドの牝系データ（年齢別）

3番目は年齢データです。3歳では（2，4，4，18）と勝率7.1％、複勝率35.7％です。このデータからは晩成傾向にありそうです。とはいっても3歳でも十分によい成績なのですが。

ドゥラモンドの牝系データ（クラス別）

最後にクラス別の成績です。G3で（2，0，0，8）と勝率20％、複勝率20％です。格的にはG3を2勝していますし勝負はできそうです。今回も期待はできそうですが、牝系的に晩成傾向に見えますのでこれから長く楽しめるのではないでしょうか。

以上きさらぎ賞に出走予定の一口クラブ馬の4頭を牝系の血統データで傾向をみてきました。今回どういった結果となるでしょうか。